編集長ランチ 〜職は食に現れる。〜


レタスクラブ編集長 土屋美和子氏 第2話

爽やかなオープンエア席で本格派イタリアン・ランチ


今回は、『レタスクラブ』編集長、土屋美和子さんのランチタイムにお邪魔しました。
場所は、最近リニューアルしたという『レタスクラブ』編集部キッチン。

スタッフにも好評!の手作り味噌

今までで一番お気に入りのレシピというのは、ありますか?

保存版のレシピがいろいろあるんですけど、ひとつ挙げるなら「味噌」でしょうか。私が『レタスクラブ』で初めて担当したのが「味噌を手作りしよう」という企画だったんです。おいしい味噌を探して買ってみようということはそれまでにもあったんですけれども、味噌を作るという考えは、自分の中に全然なかったんです。実際やってみると、自分好みにおいしくできるということもありますし、大豆製品が女性のからだにいいとか、まとめて作ると家計にもやさしいとかメリットもたくさんありました。それに意外なほど簡単に作れるんですよ。それからは毎年味噌は自分で作るようになって、親兄弟にも分けたりしているほどの定番になりましたね。実は先週も、当時スタイリングを担当した外部のスタッフと話をした時に、彼女も「私も作ってるわよ」って言ってました(笑)。まわりの外部のスタッフもそんなかたちで「あの時の『レタスクラブ』のあのレシピおいしかったから作ってる」というお話はよくいただきます。

読者層というのは若い主婦の方が多いですか?

全体をみると、わりと幅広い年齢層で、下は料理に興味を持ち始めた15歳くらいの読者から手紙をいただいたくこともありますし、上は、今年で創刊20周年なんですけれども、20年前から読んでますという50代後半60代という方もいっらしゃいます。30歳くらいがちょうどピークという感じですね。その年代だと、結婚前後から結婚5年目ぐらいまでという感じだと思います。毎号買っていただく読者の方というのは、やはり結婚して家族が出来てそのために作りたいとか、独り暮らしを始めて料理をする必要にかられてアドバイスが欲しいというようなところだったりします。昔だったら「これ、どうやって作ればいいんだっけ?」とすぐに聞けたことが、今はなかなか身近な人に聞けないということもありますので、そんな意味でもお役にたてたらいいなと思っています。

20周年ということですが、『レタスクラブ』の成り立ちを教えてください。

1987年に創刊しました。当時、スーパーが売り場とお客様をもっと近くというような発想で生活情報誌を次々に出していた時期で、私たちの『レタスクラブ』は西友が母体だったんです。売り場で今こんなものが売れていて、こんなメニューが作れるんですがどうですか?というような、流通と家庭の食卓をつなぐ役割としてスタートしたのがもともとの成り立ちです。ダイエーさんの『オレンジページ』、イトーヨーカドーさんの『saita』などと同じように、そういう80年代から90年代への流れの中で生まれたものなんです。こんなものが売れていますとか、こんな催しがありますとか、日々投げ込まれるチラシをもうちょっと丁寧に拡大したものという位置づけもあったようです。今も売り場と近いということは変わらないんですが、時代の流れでちょっと違う役割もいろいろでてきてるのかなと思います。働いている読者の方も増えてきて、その都度買いに行くというお買い物のスタイルだったのが、週に一度まとめて買いに行ったり、洗濯物は室内に干したり、家事は夜の間に、といったような20年前にはなかったようなトピックが出てきて、雑誌の内容も徐々に変わってきていますね。

お料理のレシピをメインに扱っていて、そこはあまり変わらないのかなと思いつつも、そういう社会や世の中の流れもきちっと反映してるんですね。

ビビッドに反映してると思いますね。料理が核であるということは20年変わらないんですけど、環境やライフスタイルがいろいろ変わってきていて、創刊当初に比べると専業主婦の割合が減りました。私が編集部に入ってからの4年間でも、やはり専業主婦で一日中家にいますという方の割合が段々減ってきている気がします。今、専業主婦の割合は4割を切るぐらいで、6割の方が仕事をもって外に出て、となってきてるので、もちろん手をかけてゆっくりということもテーマによっては取り上げますけども、一番メインのコンテンツというのは、いかに毎日のごはんをおいしく楽しくできるかということです。楽しくというのは、手がかかって嫌になってしまうと料理すること自体が重くなってしまうので、その中でも楽しくできる工夫をつねに考えています。

ひとの生活にかかわる本作りを

土屋さんはどういう経緯で編集という世界に入られたんですか?

学生時代から本が大好きで、「人の生活にかかわる本作りがしたい」という希望がありまして、具体的には料理かインテリアの編集をやりたいと思っていました。新卒で入った婦人画報社で最初に配属されたのが「モダンリビング」というインテリア雑誌の編集部でした。4年ぐらいそこにいて、その後女性誌が創刊されることになり、そちらに異動しました。今は30代向けの雑誌っていろいろありますが、その先駆けみたいなところで「トランタン」という雑誌の創刊のスタッフとして、そこで料理の編集に出会いました。その後女性誌を離れて、児童書を作ってた時期が4年くらい。そこでも子供の料理の本だったり、子供の生活にまつわる本をやってみたいというのがあり、小学生向けの月刊誌で生活の記事や読み物、あと虫とか鳥とか自然科学の方をやっていました。そのあと、こちらに来たきっかけになるのですが、2001年に「マーサ・スチュワート・リビング」というアメリカの雑誌の日本版の「マーサ」という雑誌をやることになって、今の会社に移りました。1年半くらいそちらにいて、アメリカ側の事情もあって閉刊ということになったので、同じ出版社の「レタスクラブ」の料理編集にたどり着きました。

もともとお料理とか生活全般に興味があってということだったのですか?

そうですね。ずっとテーマにしたいなということだったので、すごく恵まれていると思います。児童書も本当にやってみたかったことで、間に4年ほどやりましたけれども、基本は人の生活にかかわることをやりたいというのに変わりはありません。料理編集は、いろんな発見がありますので、本当におもしろいと感じています。

その、おもしろさというのは?

特に女性誌というのは、季節によってテーマが決まってるようなところがあるんです。4月の桜があって、夏に涼しく暮らす工夫みたいなことがあって、秋口になるとインテリアのテーマに力を入れてみたり、模様替えをやってみたり、冬はお正月やクリスマスがあってと、テーマがどうしても季節とリンクしてくるので、ある程度決まっているんですけど、同じレシピを同じ時期に出すだけでも違う切り方とか、発見というのがあります。あとは特にお菓子やパンがそうなんですけども、ちょっと化学変化に近いようなドラスティックな変化というのがありますよね。焼くと膨らむとか、冷やすと固まるとか。多分、そういうことが好きだと思うんです。飽きないですね。ケーキを焼いても、膨らむかなということは何度やってもドキドキします。

食欲の秋、本番!最新号の特集は?

10月10日発売号の特集について教えてください。

一年の中で料理が盛り上がる時期というのが秋から冬にかけてなんです。食欲の秋、新米の季節ということもありますので、どんぶりやおにぎり、炊き込みご飯など、ごはんのレシピ100点が詰まった付録をつけた特大号となっています。この100レシピシリーズの付録は今年続けてつけているものなんですが、使いでがあると非常に好評なんですよ。本誌のほうは、第一特集が「おかずの素でラクラク晩ごはん」です。これは、晩ごはんを作るときに「おかずの素」になるもの、たとえばハンバーグとか、肉みそとかを少し多めに作っておいて、翌日もそのまた翌日も別々の料理にアレンジして使い回そう、という企画なんです。昔、お母さんたちの時代にあった「展開料理」の現代版ですね。わざわざ作るのではなく、今日の晩ごはんで使うものが翌日以降に生まれ変わるというところがポイントです。

あとは夫や子どもに大人気のマヨネーズを使ったレシピの特集もあります。味つけがピタリと決まるだけでなく、絞り出して焼くだけで簡単グラタンができたり、サラダからあえものまでいろいろ使えるソースだったりと盛りだくさんな内容です。それに、今回ご紹介しているハンバーガー特集も。それから、ようやくオーブンを使っても暑くない気候になってきましたので、本格的なベイキングの特集もあります。混ぜて、焼くだけでできるチーズケーキやマドレーヌなど、おやつにもなるし、ちょっとおもてなしのときにも自慢できるようなお菓子のレシピをご紹介しています。
料理以外では、10月1日から民営化がスタートした新生郵便局のおトクな使いこなし術を大特集しています。主婦にとっていちばん身近な金融機関ですから、読者からの反応が高いテーマなんですよ。それから、おしゃれへの関心も高まる時期なので、メイクとファッションもそれぞれ特集しています。メイクはヘアメイクアップアーティストの嶋田ちあきさんに、この秋冬まねしたいメイクのポイントを教わっています。ファッションは、ちょっと取り入れるだけで今っぽい着こなしになるエナメルの靴とバッグをご紹介しています。コンテンツの中心は料理なんですが、その周辺の生活もフォローしています。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

おうちで作るごはんというのは、外で食べるものにはない良さがあります。おうちでおいしく楽しく作れるものをこれからもたくさん紹介していきますので、是非参考にしていただきたいですね。「うちごはん」というところがこの雑誌を支えてる柱の部分なので、そこを伝える努力をこれからもしていきたいと思います。

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