――役に共感することはありましたか？
「ええ、そうね。彼女はある“制約”があるために悩んでいるけれど、私は人生に葛藤する女性にこそ魅力を感じるわ。人生の波にのまれ、感情や人間の営みに流されてしまう中に、私たち誰もが共感できることがあると思う。物事の本当の価値というのは、そういった制約があるときに初めて出てくるものなんじゃないかしら」

――アクションだけではなく、そういったヒューマンな側面もありましたね
「久しぶりにこれほど人間味あふれるストーリーに出会ったわ。このストーリーの主眼は、非常に美しいラブストーリーであるということなの。『ロミオとジュリエット』のような悲劇的な要素も含んでいるから、そこが女性のハートを掴むんじゃないかしら。派手なアクションは苦手という人もいると思うけど、ウィル・スミスが演じているから魅力的に感じるはずよ。彼って本当にかわいいのよね（笑）」

――本作に出演して得たものは？
「雑誌もそうだけど、映画撮影は何かと制約も多いから、そんなときこそ人間と人間のコネクションがどれだけ強いかということが大切だと思う。この映画に出演して、人間の条件や行動、人生の意味をきちんと考える機会を得られたから、今後に活かしていきたいわ」