VOICE magabon interview

No.157 小泉今日子(女優・歌手)

みんなそれぞれ違う人なんだっていう意識をもって家族を作ることが、
未来に向かう形なのかもしれません。

自らのブッ飛び体験を笑い飛ばすかのようなエッセイ・スタイルで、現代女性の本音の生き様を描き続ける漫画家・西原理恵子。鋭い毒とその陰に忍ばせた愛が人々の心を捉え、大ブレイク。そんな彼女の代表作「毎日かあさん」が、このたび実写映画化された。
毎日かあさん」は2002年より、毎日新聞朝刊の日曜・生活家庭面にて連載中。大笑いした後にホロリと泣けてしまう西原らしい子育て奮闘記は、幅広い年齢層から熱い支持を受け、単行本累計売上げは170万部を突破。また、離婚した夫で、元戦場カメラマンのカモシダが亡くなるまでを描いた4巻「出戻り編」は、「ダ・ヴィンチ」のBOOK OF THE YEAR 2007「泣けた本」で第1位に選ばれるなど、大きな反響を呼んでいる。
映画では、予測不可能な言動に走る子供たちの爆笑エピソードはもちろん、カモシダの闘病、そして別れまでが、あたたかな視点をもって描かれる。辛い出来事も乗り越え、絆を深めてゆくたくましい家族の姿は、心を揺さぶらずにはいられない。
“かあさん”を演じるのは、小泉今日子。「空中庭園」(05)「グーグーだって猫である」(08)など、すっかり日本を代表する女優となった彼女にインタビュー。自然体で、自分をしっかりと持った芯の強さが魅力の彼女。いつまでも輝き続ける彼女に、作品への想いから、元夫・永瀬正敏との共演までを聞いた。

小泉今日子

――西原作品のファンだったと聞いていますが、「毎日かあさん」も読まれていましたか?
「もちろんです! ほとんどの作品を読んでいて。『毎日かあさん』は、エッセイ漫画ではあるんだけど、西原さんが、自らの経験を力強くたくましく作品にしている。そういう作業が西原さん自身のことも助けていたのかなって感じる作品ですね。役の上でですけれど、こうやって子育てを経験してみると、笑っているばかりじゃ絶対できないものだし、世のお母さんはいっぱい泣いているんだと思う。でも『泣いてる暇があれば笑おう』っていう思いが、西原さんにとって、そのままこの作品を作ることだったのかなって、すごく感じるんです」

――いつも「毎日かあさん」からどんな感情をもらっていますか?
「人間って、特に自分もたいしたもんじゃないなっていう気持ちに落ち着かせてくれる。人間ってみんなバカじゃんって。男ってだいたいバカじゃん、ま、女もだけどねって(笑)。すると、“さ、寝ましょう”ってなる。ホッとするんですよね。やっぱり日々の生活の中で、人と関わって仕事をしていると、身の丈以上に見せたい時もあるし、求められる時もある。そんな時にフッと引き戻してくれるんです。“そうそう、あたしバカだった”って(笑)。それにね、女としてまだまだイケてないな、ここまで行きたいなって思ったりね。『パーマネント野ばら』なんて読むと、ホント、私なんかまだ女として覚悟足りていませんよって(笑)」

――出演のオファーがあった時の感想は?
「やっぱり漫画がすごく好きなので、最初は断ろうかとも思ったんです。でも、この映画についての話をしてくれる監督とプロデューサーの瞳がキラキラしていて、映画にかける思いがキレイな感じがしたんです。この話で、たくましい気持ちになったり、大丈夫って励まされたりしている親がたくさんいる。そのメッセージを伝えたいっていうね。それで、最終的に『頑張ります』って言っていたんです(笑)。私は仕事をする時に、自分がやりたいかやりたくないかということは、あんまり関係なくて。この人のために働けるか働けないかということが重要な気がするんですよね。この人のために働けるかということをよく考えます」

――本作で、また励まされる人がたくさんいると思います。
「特に物騒な世の中だから、子育てに神経質になっている人もいるし、もちろん、そうならなきゃいけない場面もたくさんあると思う。だからこそ、この映画が少しでもおおらかな気持ちになるきっかけになれば。映画の中でママ友の麦田さんが『ウチは一人も死なせないことが目標』って言うけど(笑)、それくらいの気持ちで子供を見守る時間が増えるのもいいと思うんです」

――二人の子供たちも生き生きとして、“家族”になっていましたね。
「最初は練習しすぎて、セリフを言っている感じになっちゃって。遊びながら、自然にできるようになったらいいのかなぁって。男の子って変な動きするでしょ? だから、その動きをしながらセリフ言ってみてよ、とか(笑)。現場では、子供たちが楽しいと思える方法を色々考えていました。最終的には、アドリブにも対応できるようになっていましたよ! 映画の中のブンジもおもしろいけど、実は、ブンジ役の子は楽屋の方がおもしろいの。朝、『お疲れ様でした!』って楽屋に入ってきたり、お昼ご飯になると、服を脱いで白いパンツ一丁でご飯を食べたり(笑)。その雰囲気でやって欲しいなと思って、私は色々仕掛けていました」



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