今、日本は震災があって大変な時期ですが、そういう時に日本に来てくれたことが
本当に嬉しかった（溝端）
日本は小さい頃から一番行きたかった国。また戻ってきます！（ラーマン）

アレクサンドル・デュマの名作「三銃士」を、斬新な切り口で撮った3D映画「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」が公開。第24回東京国際映画祭で来日した主演のローガン・ラーマンと、日本語吹替版でラーマンの声優を務めた溝端淳平に対談インタビューを敢行。
二人が演じたのは、屈強な三銃士の仲間になる生意気な主人公・ダルタニアン役。ラーマンは、無鉄砲なダルタニアンをいきいきと演じ、剣術のハードなアクションにもトライした。溝端はアニメの声優経験はあっても、実写版映画の吹き替えは初めてだったが、苦労しながらも楽しんで声を当てていったという。
田舎から出てきた無鉄砲な青年ダルタニアンが、王妃の次女コンスタンスに助けを求められ、フランス最強の三銃士たちと共に、盗まれた王妃のネックレスを取り戻そうとする。興味深いのは、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したという飛行船での戦いが繰り広げられるところだ。そんな型破りのアドベンチャー要素が加わった本作は、最初から最後までノンストップで楽しめる娯楽大作となった。
東京国際映画祭では共にグリーンカーペットを歩き、来日記者会見でも同席したラーマンと溝端淳平。同世代の俳優の二人はすっかり意気投合したようで、元気に単独インタビューに答えてくれた。

――今回の来日で初対面したお二人ですが、印象はいかがでしたか？
溝端淳平（以下M）「昨日もオープニングでご一緒したし、先ほど会見の前に楽屋でもミレディ役のミラ・ジョヴォヴィッチさんたち皆さんにお会いしました。でも、緊張してしゃべれなかったですね。生で見ると、皆さん本当にカッコイイし、可愛いし」
ローガン・ラーマン（以下L）「僕も会えて嬉しかったです。自分の演じた役に他の方が声を当ててくれて、さらにその方に会えるなんて光栄でしたよ」

――ラーマンさんは、来日してから日本をどんなふうに楽しんでますか？
L「日本に来ると、電化製品を見るのが楽しいんです。アメリカよりも1年くらい進んでる感じがするので。アメリカではようやく3Dテレビが入ってきましたが、僕が2年前に来日した時にはすでにあったんです。すごいなって。今回は兄と来ているので、電化製品をチェックしにいこうと思ってます。また、日本食では刺身が美味しかった。新しい食べ物にチャレンジするのは大好きですよ」

――本作に出会う前の「三銃士」の印象を聞かせてください。
M「カッコイイ物語って感じでした。今の日本のアニメとか漫画の原点みたいなもので、僕らの中に以前から染み付いているイメージがありました。僕はアニメから入ったかな」
L「僕は『仮面の男』とか映画のイメージが強かったです。ハリウッド映画を見て好きになったストーリーです。また、祖父は『三銃士』が大好きだったので、小さい頃に勧められました。テレビで放送していたら必ず見てたし」
M「運命的だね。それで、やりたかったのは三銃士役？それともダルタニアン役？」
L「それはどっちでも良かったです。兄とはよくフェンシングもどきをして遊んでいた思い出もあるし。でも、まさか10年後、自分が『三銃士』に出演しているとは思ってもみなくて。とても光栄です」

――見事な剣さばきを見せてくれたラーマンさんですが、かなり練習はされましたか？
L「トレーニングは本当にたくさんやりました。出演が決まってから、そして撮影中も何ヶ月間かずっとフェンシングの練習をしてました。スポーツとしてもフェンシングは、すごくディテールが大切なので、なかなか覚えるのが大変でした」