
「エレファント」(03)でカンヌ国際映画祭パルムドールを獲得し、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(97)、「MILK」(08)でアカデミー賞の話題をさらったガス・ヴァン・サント監督。繊細な心の動きをとらえてきた監督の最新作「永遠の僕たち」は、死に囚われた少年と余命3ヶ月の少女が繰り広げるラブストーリー。生きること、死ぬこと、そして愛することに向き合う若者を、優しく温かな視点で描き、切なくもさわやかな青春劇となった。
主演の二人には、昨年亡くなったデニス・ホッパーの愛息、ヘンリー・ホッパーと、「アリス・イン・ワンダーランド」(10)のミア・ワシコウスカ。そして、少年の唯一の友人で、第二次世界戦で戦死した特攻隊員の幽霊役に、「硫黄島からの手紙」(06)でハリウッド・デビューも果たした加瀬亮。難しい役どころを感受性豊かに演じ、物語に独特の色を加えている。
そこで加瀬亮に直撃インタビュー! 雑誌対談が結んだという監督との出会いから、俳優業への想いについてまで、おおいに語ってもらった。

――ピュアなラブストーリーですが、脚本を読んだ印象はいかがでしたか?
「監督らしくないなとは思ったんです(笑)。ただ、いつも挑戦されている監督なので、ベタなラブストーリーにはならないだろうなと。真っ直ぐ来る人ではないっていうのはわかっているので。ファンタジーのストーリーを監督がどう仕上げていくのか、興味を持って、撮影地であるポートランドに向かいました」
――撮影を終えられて、どう感じましたか?
「僕は幽霊の役なんですが、死んでいる人を生きている人と同次元でとらえる視点は、監督独特だなと。それと、台本だけ見ると、いかようにもドラマチックにできるんですけど、監督は絶対、それを大げさにはしない。若い時に感受することって、傍から見るとたいしたことがなくても、本人にとってはすごいことだから、大げさになるじゃないですか。それを監督は、監督の視点から優しく包んでくれているような感じがして。もし若い監督が描いたら、もっとドラマチックな重い映画になっていたかもしれません(笑)」
――共演したヘンリーの印象を教えてください。
「ヘンリーとミアとは、『お前ら仲良くしろ』という監督の指令もあって、現場以外でもずっと一緒に遊んでいる感じで。二人とも、僕が到着してすぐに話しかけてくれて、ご飯に行ったりして。ヘンリーとは本や音楽、映画の交換に始まって、夜中まで一緒にいる時は、いろいろな話をして。撮影途中、ヘンリーのお母さんが来て、一緒にクラブにも行きましたね。彼は激しい人。感情の起伏が本当に激しくて、それだけ純粋なんですけど。それに比べると僕はもう中年でした(笑)」
――ミアの印象はいかがでしたか?
「楽しくて、役柄よりもずっとずっと明るい人です。今でもよくメールをしたりしていますが、今ではミアの弟のほうが仲が良かったりして(笑)。すっごいいいヤツなんです」
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