VOICE magabon interview

No.232 五十嵐信次郎(俳優)&吉高由里子(女優)

五十嵐信次郎&吉高由里子

―― ―番やりがいを感じたシーンとは?
I「初めての主演作だから、各シーン全部やりがいがあったよ。一番の敵は寒さでしたね。サイズがギリギリで、ロボットに入る時はカイロ1枚貼れないんだから」
Y「鉄だから冷たい風が吹くと、どんどん冷えてくるんですよね」
I「しかも立ったままで座れないでしょ。全部ネジ止めだから、着けるのに1時間、外すのに40分もかかるんです。俺がトイレに行く間、みんなを待たせるわけにいかないから、できるだけ水分を取らないようにしていました」

――ロボットに入っている時は、目が見えなかったそうですね。
I「目の位置が離れてるから見えないんだよ。撮影の途中で、首のところが頸動脈にかかっちゃって。ロボットの頭部を外したら、顔面蒼白になっていたみたい。『大丈夫ですか?』って言われたので『血が来ないんですよ』って言いました。仕事だから、そこで『止めてくれ』とは言えないじゃない。でも、その時は『もっと早く言ってくださいよ』って注意されました」

――吉高さんは、劇中での突然の一変キャラが強烈でしたが、抵抗はなかったですか?
Y「抵抗なんてないですよ。ああいうふうにキャラクターがあった方がこっちとしてはやりやすいんです。やっぱり等身大の普通の役が一番難しいですよ。鏡を見て、もっとキャラ作りしたくなりました。けっこう好きです、ああいう役は」
I「こんな女優いないよ。普通の女優は『私、女優よ』ってところがどっかしらにあるんだけど、この人は飛び抜けているから。俺は出来上がりを見て、びっくりしたね。これだけいろんな顔を持った女優はそうそういない。アメリカにはけっこういるだろうけどね」
Y「ああいう路線でいかないと、普通の役を演じていたら、芝居が下手なのがバレちゃいますから(笑)」
I「いやいや。彼女はこれからすごいことになると思う。大女優だよ」

――70代で新しいことにチャレンジされている五十嵐さんですが、年を重ねることは楽しいですか?
I「もうあまり楽しくはないね。70くらいまではそれなりに『大人になってきたなあ』と思ったりはしていたけど。最近は老いが加速するんだよ。18から20までは2年が5年くらいかかるような気がするじゃない。でも、60から70って2年くらいに思えるくらい早いんだよ。だから今73で今年74だろ。80はすぐそこだよ。とりあえず、死ぬまでは生きるつもりだけど(笑)。最近は朝起きた時『あ、起きた、生きてる』って感じだね」
Y「そんなことないですよ。そんな人が携帯で、息を吹くと女の子のスカートがめくれるゲームなんてやらないですから」
I「止めろって(笑)」
Y「ふーふーって吹いて、『な、すごいやろ』って見せるんです。そんな人が、朝生きているかどうかを確認して起きるわけがない」

――いつも元気でいられる秘訣を教えてください。
I「好き勝手やっているからじゃないかな。自分の好きなように生きてる。何でもやりたくなるし、失敗してもダメでもともとだから、とりあえずやってみる。興味津々なんです。明日はどんな面白いことがあるんだろうって思うんですよ」
Y「ファンキーな方だなって思いますよ。それにすごくレディファーストなんです。何か選ぶ時は必ず先に選ばせてくれるし、ドアも開けてくれる。徹底してるんです」
I「俺は子供の時から、女の人にはとりあえず親切にって、親に言われてきたから」
Y「すごく親切ですよ」

――最後に本作で伝えたいメッセージをお願いします。
I「今、日本自体が世界でも注目されるほど大変な時期です。楽しいニュースがないし、実際いろいろと起きています。でも、2012年はこの映画を見て、家族で寄り添って乗り切ってもらいたい。笑いもあり、泣きもあり、胸がキュンとするところもあるから」
Y「たくさん笑ってほしいし、たくさん驚いた顔をしてほしいし、ちょっとほっこり気が休まるような場所も作りたいって感じで、毎回エンターテインメントを作っています。今作はまんべんなくその要素が入っている作品だと思います。メンタルヘルスというか、心が柔軟になる映画じゃないかなって思います」

――もしも雑誌の編集長になったら、どんな雑誌を作りたいですか?
I「俺に編集長は無理だな。作るのなら、何も書いていない真っ白な雑誌。メモに使えるから(笑)。あるいは途中まで書いてあって、そこから先は自分で書けと。どんなエンディングになるのかって面白いじゃない。リレー形式にしてもいいね」
Y「私は通信系、ツイッターやFacebookを活用して、一般投稿を募る。固めるのは2カ月に1度くらいで、毎月何かをお題にしてテーマを変えていき、面白い題材を載っけていく。現代的ですよね」

Text : Nobuko Yamazaki
Photo : Megumi Nakaoka

ロボジー
(C) 2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ

ロボジー
2012年1月14日(金)より
他全国ロードショー



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