VOICE magabon interview

No.253 片桐仁/ラーメンズ(コメディアン、俳優、彫刻家)

片桐仁/ラーメンズ

――演じる上で大事にしたいことはありますか?
「面白い感じが出ちゃうっていうのは、この役をやる意味では得をしていて。僕は、ものすごい普通の人間なんですけど、面白そうな感じが出ちゃっているんで。面白いことを言いそうな顔をしていますから(笑)。この世界に入ってから、散々『うらやましい』って言われますよ。今は『ああ、俺はいい顔をしているんだな』と認識して、気持ちよくお笑いをやらせてもらってます。元々は、相方(ラーメンズ・小林賢太郎)と出会わなかったらお笑いをやろうとも思っていなかったし、顔もコンプレックスだった。中学校の時に、卒業アルバムに絵のうまい子がみんなの似顔絵を書いてくれたら、僕だけほっぺたのところに線が入っていて! 『嘘でしょ!?』って(笑)。もうね、顔から面白い感じが出ちゃってるんだと思うんです」

――コンビとしても舞台での活躍が目立ちますが、舞台へのこだわりや思いがあれば教えてください。
「やはり、舞台はお客さんとコミュニケーションがとれるのが一番の醍醐味。映像と比べて、生の手ごたえがあるのが魅力です。舞台をやればやるほど慣れていって、新鮮味を失ってしまうのが一番ダメで。お客さんは、その日に初めて観るわけですから、演者も喜怒哀楽をそのときに初めて体感しているものとして、観てもらわなきゃいけない。そのためには一生懸命、楽しんでやること。特に今回のようなコメディは、楽しんでやることが大事。やはり、演劇にとってDVDというのは二次媒体に過ぎなくて。その現場、その空気、生のタイミングで笑いが起きる。演者も楽しんで、お客さんにも楽しんでもらう。なんて素敵な仕事なんでしょうね(笑)。だからこそ今、このような舞台が尊いのかもしれません」

――役者業の魅力をどう感じていますか?
「ある現場で、『この演技いいね』って言ってもらえると、『じゃあ自分の売りはこれなんだな』と思うんですけど、次の現場に行って試すと、『それはいらない』って言われたりする。『ここで笑いほしいですよね?』ってやると、『変にほしがらなくていい。笑いがきたらきたでいいから』とか。怖いですよね。でも、お芝居はそれが面白いんです。それにね、僕なんか言ったらフリーの身ですから、今年は舞台がいくつか決まっていても、来年のことはわからない。実力が試される世界なので、恐ろしい。とはいえ、それも楽しんでやっているんです。まあ、常に不安は拭い去れませんが…(笑)」

――本作でも不安なときに「大丈夫」という言葉をかけてもらい、励みにするシーンがあります。ご自身にとって、嬉しい言葉は?
「やっぱり、『大丈夫』っていう言葉はデカいですよね。あと、『また一緒にやりたいね』っていうのは励みになりますね! 僕は人見知りなので、まったく初めての人ばかりの現場はすごく苦手で。そういった意味では、稽古が1ヶ月くらいあってから、本番になる舞台は、自分に合っているんです。また、舞台の良いところは、自分の真の姿を見せられるというかね。共演者と飲みに行くとか、長い間一緒にいることで、その人のことが色々分かってきて、密な関係ができあがった上でお客さんにキャッチボールを見せられる。そういう瞬間を経て、『またこの組み合わせで舞台をやりたいね』って言ってもらえることが、すごく励みになっています」

――ご自身の“スピリチュアル”な体験があればお聞かせください。
「UFO見ましたよ! 嫁さんと多摩川沿いを車で走っていて、横断歩道で止まったんです。すると、UFOがパッと見えて、空中でブブブブブと震えて。『あー!』って思った瞬間に、車がドンッ!って揺れたんです! 同じ場所で2回見たから、間違いないです!」

――不思議な体験は信じる方ですか?
「僕はね、霊も多分いるんじゃないかと思って。霊感なんて本当にないんですけど、僕はずっと病院で警備員の仕事をしていまして。そのときは、金縛りにあうし、ゾクっとする場所があったりしましたね。不思議体験は、あってほしい。超能力など、解明されていないものはあった方が面白いですから」

――書籍「粘土道」など、粘土の創作活動もされていますが、粘土制作の魅力は?
「やはり表現することは好きなんですよね。粘土アートの連載は12年、続けています。僕は脚本は書きませんので、そういった意味では、粘土制作はゼロから、脚本・演出までするようなもの。考えて、色を塗って、それに合う文章を書いて、僕でほぼ全てが完結する。連載には締め切りがあるから大変なんですが、締め切りがあるからこれだけ続けられている。ありがたいですね(笑)」

――もしも編集長になったら、どんな雑誌を作ってみたいですか?
「『デアゴスティーニ』シリーズのように、僕が粘土で作っている『ギリジン文明』を雑誌にした『週刊ギリジン文明』をやりたいですね! 付録には、毎回僕が作った粘土のオーパーツがついてくる。それを25週分予約すると、大きなマヤのピラミッドの模型がもらえて。階段を上っていくと、神殿があって、オーパーツを並べられるようにして(笑)。僕はオーパーツが大好きで。最近、『ナスカの地上絵も宇宙人によるものではない』という意見が大半を占めていますけど、そういう流れもどうかと思うんですよね。色々解明されてしまうと、ノストラダムスにおびえた少年時代を返してほしくなりますから。『週刊少年マガジン』で連載されていた『MMR マガジンミステリー調査班』とか、震えながら読んでましたからね! きっと今回の霊能カウンセラーの男も、そういうのを信じて少年時代を過ごしてきたんだと思います(笑)。僕も、少年時代の思いを今回の役にぶつけたいですね!」

――最後に、これから舞台をご覧になる方にメッセージをお願いします。
「今回のような笑いが中心になる舞台は、お客さんに気持ちよく帰ってもらえると思います。仙台でも公演がありますが、少し心が軽くなったり、元気をもらっていただけたらうれしいですね。『頑張ろう!』と思える展開になりますから。舞台を観たことがない方も、ぜひ一度、生の舞台を体感してほしいです」

Text : Orie Narita
Photo : Shinobu Ohta

「スピリチュアルな1日」

スピリチュアルな1日
2012年4月28日(土)よりチケット一般発売開始
入場料金:前売5,500円/当日6,000円(全席指定・税込)

■<東京> あうるすぽっと
公演日:2012年6月13日(水)~24日(日)

■<大阪> ABCホール
公演日:2012年6月29日(金)~7月1日(日)

■<仙台> 仙台市青年文化センター シアターホール
公演日:2012年7月7日(土)~8日(日)



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