VOICE magabon interview

No.278 大泉洋(俳優)

大泉洋

――冒頭から、探偵は大倉山のスキージャンプ台に吊るされているなど、アクションも大変見応えがありました。相当、覚悟して臨まれたのでは?
「このシリーズは、探偵が何かをやられているというシーンから始まるんです(笑)。その縛りがこれからもあると思うと、若干、続けていく気持ちがくじけるような…(笑)。でも、のっけから面白かったです。札幌の市電でのアクションも見どころのひとつです。運行中のダイヤの中で、満員の乗客が松田君と僕に襲い掛かってくるというシーンを撮影して。その電車を見かけた札幌市民は、驚いたのではないでしょうか(笑)。その次の日には、今度は道路を夜中の12時から朝の5時まで封鎖して、電車から落ちそうになったり、並走してきた車に飛び乗ったりと危険なシーンを撮影しました。ただ道路には、『この道路は、探偵はBARにいるの撮影のため封鎖します』という張り紙がしてあったらしくて。沿道にものすごく人が集まったんです(笑)。そりゃあ、書いたら集まりますよね!びっくりしましたが、嬉しかったです」

――ド派手なアクションに挑戦してみて、「もっとアクションをやってみたい!」という欲は出てきましたか?
「それはないです(笑)!でも、達成感はありますね。アクションはやればやるほど面白い映画になると思うので。やっている時は怖いし、大変ですけど、出来上がりを見るのはすごく楽しみで。やっぱり、大変なことをやらないと、人が驚いたり、面白いと感じるものはできないと思うんです。今回の映画でも、探偵がスキーのジャンプ台からジャンプをするシーンがあるんですが、そのシーンが一度、準備稿でなくなっていたんです。その時には『これ、飛んだ方が面白いんじゃない?』と言ってしまって(笑)。自分の首を絞めることになるんですけどね。辛いと思っていても、やるしかない。それは役者のサガですよね。自分の体が限界だと思っていることでも、カメラが回ると、演技に集中して体のリミットが外れてしまうんです。限界以上のことをやってしまうから、カットがかかった瞬間にものすごい体にダメージがあるんですよ。『うわ!何だこれ!』みたいな(笑)」

――探偵と松田龍平さん演じる高田の迷コンビぶりもパワーアップしていました。
「今回、高田のセリフやト書が、台本にはあまり書かれていないんです。役者にしてみれば、何をしたらいいかの指示がないにも関わらずカメラの前にいなければならないという中で、松田君は何をしたらいいかをいつも考えてましたね。つまり、彼なりに考えたアドリブのセリフや動きがポンと出てくるわけですが、それが前回よりグッと面白くなっていました。『1』をやったことで、僕らお互いの信頼関係が増しているのも大きいと思います。松田君の方にも、何をやっても僕が必ず応えるだろうという信頼感があるし、僕の方にも、松田君がやってくることは間違いなく面白いし、高田らしいものだという信頼感がある。彼が何をやってくるのかが楽しみだったし、それに対して僕がどう受けるかというのは、ドキドキすることでもありました」

――オカマのマサコちゃん役をゴリさんが演じています。彼が加わったことの効果をどう感じていますか?
「ゴリさんて、みんながそうだと思うんですけど、悪い印象がないですよね。本当にそのままの方で、現場にも気を遣ってくれるし、優しいし、普段から面白いしね。だからこそ、ものすごくマサコちゃんに感情移入できましたね。僕は今回の脚本を読んだ時に、探偵とマサコちゃんの関係がきちんと見えないとダメだと思ったんです。そういう、探偵と仲間の絆、そして、決して上等とは言えない人生かもしれないけれど、みんながススキノで一生懸命に生きているという感じが見えればいいなと思って、演じていました」

――大泉さんにとって、ご出身地である北海道を舞台にした作品。特別な思い入れがありますか?
「それはやはり大きいです。どうしても、北海道にとって利益になることであれば、頑張りたいという気持ちはありますから。北海道を舞台にした映画ができて、そのロケ現場に行ってみたいと思ってもらい、北海道にたくさんの人が来てくれれば嬉しいです。でも北海道を舞台にすると、もちろん嬉しいけれど、プレッシャーもあって(笑)。こけるわけにはいきませんから!」

――原作の東 直己さんも、北海道・札幌市在住の作家です。映画にも面白い登場の仕方をしていますが、映画化に関して東さんからかけられた言葉などはありましたか?
「東さんは、とにかく嬉しそうにしていらっしゃるんです。会うととても落ち着く方で。映画に関しては、『好きにしてください』と言ってくださるんです。『どんなふうにしてくれてもいい。自分の原作がどうなるのか楽しみだ』って。東さんは『1』ではバーで酔いつぶれる役で出ているんです。『2』では、入院患者として出ている(笑)。どうも、酒の飲みすぎで入院したんじゃないかというストーリーが感じられるので、次には肝臓を悪くして死んじゃうんじゃないかと(笑)そうなると『3』以降は、お化けとして出てもらうしかありませんね。シリーズ化について?もちろん、続けていきたいです!僕は、始めたことを終わらせたくない人なんです。僕のレギュラーのバラエティは全部10年以上続けることができているんですが、映画やドラマは、そういうわけにはいかないんですだいたい1ヶ月や2ヶ月やったら、お別れしなくてはならない。それがいつも寂しいんです。だから、こうやってシリーズ化が実現して、また集まれるというのはすごく嬉しくて。松田君と定期的に会えて、またびっしり一緒にいられるというのは、すごく楽しみなことなんです」

Text /Photo : Orie Narita

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
(C)2013「探偵はBARにいる2」製作委員会

映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」
5月11日(土)より全国公開
配給:東映



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